水素エネルギー研究教育へのご寄附のお願い

 2005年の伊都キャンパス移転から、早いもので15年以上が経ちました。おかげさまで、伊都キャンパスへの統合移転もほぼ完了し、箱崎跡地対応などが残るだけになりました。第一陣で移転した頃、市販された燃料電池自動車も、商用の水素ステーションも、家庭で発電するエネファームもありませんでした。しかし、私どもは、このキャンパスを究極の未来の低炭素・脱炭素社会である水素社会を具現化する「水素キャンパス」と宣言し、世界と伍する研究教育拠点づくりに邁進してきました。
 多くの方々に伊都キャンパスにご来学いただき、九大水素拠点のご視察者・ご見学者は延べ5万人を超えました。水素エネルギーの環境教育や普及啓発の努力が報われ、2019年12月には「令和元年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰」を受けることができました。
 水素エネルギーの重要性が国内外で認識されてきたおかげもあり、海外の多くの国々で水素社会実現に向けて日本に追いつき、追い越そうとする活動が顕著になってきました。欧州連合やドイツでは新型コロナ問題からの復興対策「グリーン・リカバリー」の目玉の一つに「水素」が掲げられ、中国や韓国も我が国を急速に追い上げてきています。このままでは、我が国が世界をリードしてきた水素エネルギー分野でも、日本が世界の中で埋もれてしまいます。
 他方、日本の大学においては、若手教員のポストも減少傾向です。これは、日本社会全体の課題ですが、目を輝かせて研究を始めた大学生や大学院生が修士課程修了後には安定を求めて民間企業に就職します。つまり、我が国が脱炭素化などのイノベーションを掲げながら、そのイノベーションを担う人材がほとんど誰も博士課程に進学せず、大学などで研究者の道を歩む学生も減り続けています。
 そこで、九大の水素研究チームでは、水素エネルギー分野で活動する大学院生などが、新型コロナ問題や経済的な困窮にも左右されずに、地球の未来に向けた水素エネルギー研究に打ち込めるように、限られた予算の範囲内で少しずつですが、学生さん向けの経済的なサポートなどを始めています。このホームページを見ていただいている皆様方の中で、我々の未来を担う若い世代を応援されたい方は、ご寄附などの形で支援可能です。寄附者のお名前を冠した水素エネルギー分野の大学院生への支援も検討可能です。「水素エネルギー国際研究センター」などのセンター名や教員名を寄附申込書に明記していただけますと、ご希望に沿った活動に直接活かせます。2050年やその先の地球環境問題の解決や我が国の未来は、今の若い世代の活躍にかかっています。我々の未来を託せる「人」を育てることができる場が、大学です。
 世界との大競争の中で進める本学の水素エネルギー研究教育へのご理解とご支援、なにとぞよろしく申し上げます。

 

水素エネルギー国際研究センター長
次世代燃料電池産学連携研究センター長
水素利用プロセス研究室 主幹教授
佐々木一成

【使途特定寄附制度について】

まずは、窓口となる教員にご一報ください。今後の進め方について、サポートさせていただきます。
例: 佐々木一成センター長・主幹教授 電子メール: 
伊藤衡平教授 電子メール: 
林灯教授 電子メール: 

使途特定寄附(寄附金等)の申し込み手順などの情報:
  https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/university/donation/faculty

動産・不動産の寄附などの情報:
https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/university/donation/faculty/acceptance_charge/

【使途特定寄附の申込書(例:水素エネルギー国際研究センター長宛)】
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【使途特定寄附の申込書(例:次世代燃料電池産学連携研究センター長宛)】
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【使途特定寄附の申込書(例:水素利用プロセス研究室宛(佐々木教授))】
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【使途特定寄附の申込書(例:燃料電池システム研究室宛(伊藤教授))】
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【使途特定寄附の申込書(例:先進水素システム研究室宛(林教授))】
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